卵のアレルギー表示方法が変わった。
こんにちは。食品表示アドバイザーの佐々木です。
大人も含め食物アレルギーの人が増えているそうです。
無関係の人にはピンとこないけれど、食物アレルギーを持つお子さんが
いる家庭ではけっこう切実な問題。
口が腫れる、じんましんが出てかゆい。
場合によってはぜんそく発作、血圧低下、意識がもうろうなどの
アナフラキシーショックとよばれる症状まで進むこともあり
注意が必要。
食物アレルギーがある方は必ず表示を見てお買い物をしています。
新しく食品表示法ができる前までは食物アレルギーの例外ルールという
のがありました。
『特定加工食品』や『特定加工食品の使ったもの(拡大表記)』は
アレルゲンを使っていることが明確なときは表示しなくてもいい。
というルールです。
『マヨネーズ』は卵を使っているのを誰でも知っているとみなし、
アレルギー表示をしなくてよかったし『パン』『うどん』と言えば小麦と
いうことでこれも省略できました。
でも食物アレルギー対応の食材が増え、卵なしでもマヨネーズ風の
ものも出てきて間違えて食べる事故も起きています。
小さいときからそれを食べている子どもは当然それがマヨネーズだと
思っているので、親の目の届かなくなる年ごろにうっかり卵入りの
マヨネーズを口にする事故がおきます。
卵アレルギーではないのですが、卵不使用マヨネーズを試したところ
黙って出されたら分からないくらいマヨネーズ風。
事故を防ぐためにも食品表示法では『特定加工食品』や『特定加工食品の
拡大表記』が廃止に。そして『卵黄』『卵白』もアレルギー表示が不要
だったのですが表示するようなりました。
子供が見ても、お年寄りが見てもすぐわかる『やさしい表示』が
求められる時代になってきていますよ。