インバウンドというけれど。

数年前まで聞いたこともなかった『インバウンド』。
訪日外国人のことですっかり定着しました。
言葉のブームは過ぎましたが、
訪日外国人数の増加は止まっていないようです。

全体的に見て中国やアジアからの訪問者が多いようですが、
せっかくの訪日客、何か対応をされていますか?

おいしそうなお菓子でも私たちとは違った
文化や宗教の場合、食べられないことがあります。
どういうお菓子で何からできているかが
ちょっと分かるだけでも購入の意欲につながります。

老舗の和菓子屋さんのもなかです。
賞味期限と『もなか』についての説明が英語で示されています。

賞味期限は国によって年月日の並びが違うので、
この一言を添えるだけで数字の意味が分かります。
それぞれの国の言葉で表示すれば親切だと思いますが実際には難しい。

せめて英語での表記があれば理解できる人の数も増えます。

訪問する外国人の多い京都の免税店を支援するサイトには用語や
原材料の説明があります。

http://hellokcb.or.jp/menzei/dictionary/index.html

たった一言で素通りする外国人があなたのお客様になります。
苦手意識もあると思いますが、まずは1歩から。

言いたいことが伝わっていますか?

6次産業化プランナーのお仕事もしている関係で                地域の特産品にかかわる機会が多いです。

道の駅などに置かれたこだわりの加工品。                私も好きで機会があれば購入しますが、                言いたいことが伝えきれてなくて                   『もったいないなぁ~』と感じることがあります。

例えば乾麺のそばのパッケージ。

せっかく地元産のそばを使っていても、                地元産や国産の配合の割合がわからない。

国産が良くて、外国産が悪いと言っている訳では             ありません。                            ただ、そこの部分を特に気にする方もいます。                         そば粉のうちの地元のそば粉率、                   そば粉と小麦粉との割合など、                    お知らせすれば納得できて購入につながることがあります。

自分にとっては気にならないことも、人によっては           こだわりポイントだったりすることも。

『どんな方に買ってほしいのか?』

いつも考えていると思いますが、つい自分の価値観で          表示を作っていまっていませんか?                            知りたいことが伝わる表示ができていますか?

エコレールマークって?

エコレールマークをご存じですか?

このようなマークが商品についていることがあります。

これは列車での輸送はトラックに比べ温室効果ガスである二酸化炭素の
排出量が1/8になると言われています。
500㎞以上の陸上貨物輸送のうち30%以上を列車で輸送した商品につけることができます。

普段、温室効果ガスを意識して暮らすことは少ないですが
できれば少ない方がいいと感じている人も多いはず。

生活の中で余分な電気を消す、近くなら歩くなどの工夫で
二酸化炭素の排出を押さえることができますが
ものを選択するときにも環境に配慮した商品を購入することで
取り組みの一端を担うことができます。

ちなみにこれは柿の種についていたエコレールマーク。
一日の疲れを癒してくれる一杯のお供が環境に良い商品。
よりいっそう気持ちを癒してくれそうな気もします。

このマークがついている商品は190品目(H27)。
まだまだ少ないのが現状。
貨物を使っている商品が基準に該当するなら
マークを提示することで企業にとっても、消費者にとっても
良い効果があると思います。

せっかく食品表示を変更するなら

食品表示法が施行されてはや2年。
パッケージ変更の完全移行まであと3年。

早いなぁ~と食品表示に関わっている
と思います。

でも実際には食品製造業の方も意外に
ご存じなくて、消費者の方はもっと
ご存じなくて、そんなものなのかと
思ってしまいます。

新法対応の表示も少しずつ
増えてきましたが
まだ移行中なのでさらに法律が
変わって再変更になる可能性も
ありそうです。

ですがいずれは変更になります。

法律的に正しいのは前提として、
せっかく変えるならより
「欲しい」という気持ちにつながる
表示に変更してはどうかと思います。

主婦であり、母であり、
食品表示診断士である佐々木が
これからそんなお話をしていきたいと
思います。